店舗を開業するときに、いまや欠かせない設備のひとつがキャッシュレス決済です。
クレジットカードだけでなく、
- QRコード決済
- 電子マネー
- タッチ決済
など、お客様が利用する支払い方法は増えています。
一方で、サービスによって、
- 初期費用
- 月額料金
- 決済手数料
- 対応する決済方法
- 入金方法
- POSレジとの連携
などが異なるため、
「手数料が安いから」
という理由だけで決めると、店舗運営では使いづらい場合があります。
この記事では、店舗開業時に比較されることの多い、
- Square
- Airペイ
- STORES 決済
の3サービスについて、料金や特徴をわかりやすく比較します。
※料金・仕様は2026年9月時点の情報です。最新情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。
結論|キャッシュレス決済は「手数料+使い方」で選ぶ
キャッシュレス決済サービスは、店舗の使い方によって向いているものが変わります。
大まかに整理すると、
シンプルに始めたい
Square
初期費用・月額固定費0円から始められ、POSレジとの連携もしやすいサービスです。
幅広い決済方法を使いたい
Airペイ
クレジットカード、電子マネー、QRコード決済など幅広い決済方法に対応しています。
STORESのサービスとまとめて使いたい
STORES 決済
POSレジ、ネットショップ、予約などSTORESの各サービスと組み合わせて利用できます。
Square・Airペイ・STORES決済を比較
| サービス | 月額料金 | 決済手数料の目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Square | 0円〜 | 2.5%〜 | POS・決済・オンライン販売を連携 |
| Airペイ | 0円 | 0.99%〜3.24% | 幅広い決済方法に対応 |
| STORES 決済 | 0円〜 | 1.98%〜 | STORES各サービスと連携 |
※適用条件、決済方法、プランによって手数料は異なります。最新条件は各公式サイトをご確認ください。
1|Square
Squareは、キャッシュレス決済とPOSレジを一体的に利用できるサービスです。
Squareの料金
Squareは、初期費用・月額固定費0円から利用できます。
対面決済の手数料は、条件を満たす事業者で主要カードブランドを利用する場合、**2.5%〜**です。
条件に該当しない場合は、より高い手数料が適用されるケースもあるため、申込み前に公式条件を確認しましょう。
Squareの主な特徴
Squareでは、
- クレジットカード
- QRコード決済
- 電子マネー
- POSレジ
- オンライン決済
- 請求書決済
などを利用できます。
また、Square POSレジも無料から利用できます。
Squareが向いているケース
例えば、
- 月額固定費を抑えたい
- POSレジと決済をまとめたい
- 店舗とオンライン販売を組み合わせたい
- シンプルな仕組みから始めたい
店舗では候補にしやすいでしょう。
2|Airペイ
Airペイは、リクルートが提供するキャッシュレス決済サービスです。
Airペイの料金
Airペイでは、
- 初期費用
- 月額固定費
- 振込手数料
が0円と案内されています。
決済手数料は決済方法によって異なり、
- COIN+:0.99%
- 一部QRコード決済:2.95%
- 交通系電子マネー:2.95%
- クレジットカード等:3.24%
などとなっています。
Airペイの主な特徴
Airペイでは、
- クレジットカード
- 交通系電子マネー
- iD
- QUICPay
- PayPay
- d払い
- au PAY
- 楽天ペイ
- COIN+
など、幅広い決済方法に対応しています。
Airペイが向いているケース
例えば、
- 多くの決済方法に対応したい
- Airレジと組み合わせたい
- QRコード・電子マネーもまとめて導入したい
- 月額固定費を抑えたい
店舗では検討しやすいでしょう。
3|STORES 決済
STORES 決済は、STORESが提供するキャッシュレス決済サービスです。
STORES 決済の料金
STORES 決済には、
フリープラン
と
スタンダードプラン
があります。
フリープランは月額0円で、決済手数料は**2.48%〜**です。
スタンダードプランは月額3,300円(税込・店舗ごと)で、決済手数料は**1.98%〜**です。
STORES 決済の主な特徴
STORESでは、
- キャッシュレス決済
- POSレジ
- ネットショップ
- 予約
- モバイルオーダー
- データ分析
などを組み合わせて利用できます。
STORES 決済が向いているケース
例えば、
- STORES レジを利用する
- ネットショップも運営する
- サロンなど予約サービスを利用する
- 販売チャネルをまとめて管理したい
店舗では候補になります。
決済手数料はどれくらい差が出る?
決済手数料は数%なので、
「少しくらいなら気にしなくてもいい」
と思うかもしれません。
しかし、売上が増えると差も大きくなります。
例えば、キャッシュレス決済の月間売上が100万円の場合、
手数料2.5%なら、
約25,000円
手数料3.24%なら、
約32,400円
となります。
差は約7,400円です。
年間では約88,800円の差になります。
ただし、実際にはカードブランドやQR決済などで手数料率が異なるため、この金額は単純比較の一例です。
ポイント
キャッシュレス決済は、
手数料だけでなく、月額料金・端末費用・入金条件・使いやすさを含めて比較
しましょう。
キャッシュレス決済選びで確認したい7つのポイント
1|決済手数料
まず確認したいのが決済手数料です。
売上に対して一定割合がかかるため、長期的な店舗運営では重要な費用になります。
2|月額料金
決済手数料が安くても、月額料金が必要な場合があります。
店舗の売上規模によっては、
月額0円+少し高めの決済手数料
の方が有利な場合もあります。
3|端末費用
キャッシュレス決済には、
- カードリーダー
- 決済端末
- iPad
- スマートフォン
などが必要になる場合があります。
サービスによって必要機器が異なるため確認しましょう。
4|対応する決済方法
店舗によって、お客様が使う決済方法は異なります。
確認したいのは、
- Visa
- Mastercard
- JCB
- American Express
- PayPay
- d払い
- 楽天ペイ
- au PAY
- 交通系IC
- iD
- QUICPay
などです。
5|入金サイクル
キャッシュレス決済では、売上がすぐ手元に入るわけではありません。
入金頻度や入金日によって、資金繰りにも影響します。
6|POSレジとの連携
POSレジとキャッシュレス決済が連携していると、
POSレジで入力した金額を決済端末へもう一度入力する
といった作業を減らせる場合があります。
入力ミス防止にもつながります。
7|店舗以外での利用
店舗によっては、
- イベント
- マルシェ
- 訪問販売
- キッチンカー
などで決済するケースがあります。
持ち運びやすい端末が必要なら、端末サイズや通信方法も確認しましょう。
POSレジとキャッシュレス決済は同じ会社で揃えるべき?
必ずしも同じ会社で揃える必要はありません。
ただし、同じサービスでまとめることで、
- 会計金額の連携
- 売上管理
- 在庫管理
- 決済データ管理
などが簡単になる場合があります。
例えば、
Airレジ+Airペイ
Square POSレジ+Square決済
STORES レジ+STORES 決済
といった組み合わせです。
POSレジについては、「POSレジおすすめ比較|Airレジ・Square・STORESを料金・機能で比較」も参考にしてください。
キャッシュレス決済は何種類導入すればいい?
すべての決済方法を導入する必要があるとは限りません。
重要なのは、
自分の店舗のお客様が何を使うか
です。
若い世代が多い店舗
QRコード決済やタッチ決済の利用が多い可能性があります。
ビジネス客が多い店舗
クレジットカード利用が多くなる可能性があります。
地域密着型店舗
交通系ICやQRコード決済など、日常的に使われる支払い方法も確認するとよいでしょう。
キャッシュレス決済導入時に見落としやすい費用
決済手数料だけでなく、
- 決済端末
- タブレット
- スマートフォン
- Wi-Fi
- POSレジ
- レシートプリンター
などが必要になる場合があります。
そのため、
「決済手数料が一番安いサービス」
ではなく、
店舗で実際に利用できる状態までの費用
で比較しましょう。
キャッシュレス決済はいつ申し込む?
キャッシュレス決済には審査があります。
そのため、開店直前の申込みは避けた方が安心です。
開業1〜2か月前
- 利用サービスを比較する
- 申し込む
- 加盟店審査を受ける
開業2〜4週間前
- 決済端末を準備する
- POSレジと連携する
- スタッフ操作を確認する
開業1週間前
- テスト決済
- 返金操作
- レシート確認
- 締め作業
などを確認しましょう。
キャッシュレス決済比較でよくある質問
Q|キャッシュレス決済は必ず導入した方がいい?
必須とは限りません。
ただし、お客様の支払い方法の選択肢を増やせるため、店舗開業時に検討しておきたい設備のひとつです。
Q|決済手数料が一番安いサービスを選べばいい?
手数料だけで決める必要はありません。
対応する決済方法、端末、POS連携、月額料金、入金条件なども含めて比較しましょう。
Q|複数サービスを契約してもいい?
可能ですが、端末や売上管理が複雑になる場合があります。
最初は1つのサービスで主要な支払い方法をカバーし、必要に応じて追加する方法もあります。
Q|POSレジとセットで選んだ方がいい?
連携できるサービスなら、会計操作が簡単になる場合があります。
POSレジ導入予定がある場合は、同時に比較することをおすすめします。
キャッシュレス決済導入前チェックリスト
- □ 初期費用を確認した
- □ 月額料金を確認した
- □ 決済手数料を確認した
- □ 対応カードブランドを確認した
- □ QRコード決済を確認した
- □ 電子マネー対応を確認した
- □ 決済端末費用を確認した
- □ 入金サイクルを確認した
- □ 振込手数料を確認した
- □ POSレジとの連携を確認した
- □ 審査に必要な期間を確認した
- □ 開業前にテスト決済する時間を確保した
まとめ|キャッシュレス決済は店舗全体の使いやすさで選ぼう
キャッシュレス決済を選ぶときは、
決済手数料
だけではなく、
月額料金
+
対応決済方法
+
決済端末
+
入金条件
+
POSレジ連携
+
店舗での使いやすさ
まで比較することが重要です。
開業時は、
「自分の店舗で必要な支払い方法は何か」
を整理したうえでサービスを選びましょう。
POSレジについては「POSレジおすすめ比較」、開業費用については「店舗開業に必要な費用はいくら?」、開業スケジュールについては「店舗開業までのスケジュール」もあわせてご覧ください。



