店舗を開業するときに必要になる設備のひとつがPOSレジです。
最近は、高額な専用レジを購入しなくても、iPadやスマートフォンを利用して、
- 会計
- 売上管理
- 商品管理
- 在庫管理
- キャッシュレス決済
- 顧客管理
などを行えるPOSレジサービスが増えています。
ただし、
「無料だから」
「有名だから」
という理由だけで決めると、実際の店舗運営で必要な機能が足りない可能性があります。
この記事では、店舗開業を考えている方に向けて、代表的なPOSレジである
- Airレジ
- Square POSレジ
- STORES レジ
の料金や特徴を比較します。
料金・仕様は2026年9月時点の情報です。最新情報は各公式サイトでご確認ください。
結論|店舗の使い方によって選ぶPOSレジは変わる
最初に大まかな選び方を整理すると、次のように考えられます。
月額費用をできるだけ抑えたい
Airレジ
POSレジの基本機能・売上管理・在庫管理などを月額0円で利用できます。
iPadや周辺機器は別途必要です。
POSとキャッシュレス決済をシンプルにまとめたい
Square POSレジ
POSレジは月額0円から利用でき、Squareの決済端末やオンライン販売など同社サービスとの連携が特徴です。
店舗とネットショップ・予約などをまとめたい
STORES レジ
無料プランのほか、有料プランも用意されており、ネットショップ・決済・予約などSTORESの各サービスと連携できます。
Airレジ・Square・STORES レジを比較
| サービス | POS月額 | 特徴 | 向いている店舗 |
|---|---|---|---|
| Airレジ | 0円 | 基本レジ・売上・在庫管理を無料で利用 | 小規模店舗・初めてのPOS |
| Square POSレジ | 0円〜 | POS・決済・オンライン販売を連携 | 小売・飲食・サービス |
| STORES レジ | 0円〜 | ネットショップ・予約・決済との連携 | 小売・サロン・複合販売 |
※端末・周辺機器・決済サービス・有料オプション等の費用は別途発生する場合があります。
1|Airレジ
Airレジは、リクルートが提供するPOSレジアプリです。
Airレジの料金
Airレジは、
- 初期費用
- 月額利用料
- 基本機能
- サポート
を0円で利用できると案内されています。
ただし、店舗で実際に使う場合は、
- iPad
- レシートプリンター
- キャッシュドロア
などの周辺機器が必要になることがあります。
Airレジの主な機能
無料で、
- 注文入力・会計
- レシート・領収書
- 売上集計
- 顧客情報
- 在庫管理
などが利用できます。
Airレジが向いているケース
例えば、
- 初めてPOSレジを導入する
- 小規模店舗
- 月額固定費を抑えたい
- シンプルなレジ機能を重視したい
場合は候補にしやすいでしょう。
2|Square POSレジ
Squareは、POSレジとキャッシュレス決済を一体的に利用できるサービスです。
Square POSレジの料金
Square POSレジは、基本のPOSレジアプリを月額0円から利用できます。
キャッシュレス決済を利用する場合は、決済手数料が発生します。
また、
- Square リーダー
- Square スタンド
- Square ターミナル
などの決済端末も用意されています。
Squareの主な機能
Square POSレジでは、
- POSレジ
- キャッシュレス決済
- 商品登録
- 在庫管理
- 売上レポート
- 顧客管理
- オンライン販売
などの機能・サービスが用意されています。
Squareが向いているケース
例えば、
- 店頭決済とPOSをまとめたい
- 実店舗とオンライン販売を組み合わせたい
- シンプルな構成から始めたい
- 将来的にSquareの周辺サービスを追加したい
店舗では検討しやすいでしょう。
3|STORES レジ
STORES レジは、STORESが提供するiPad・iPhone対応のPOSレジです。
STORES レジの料金
POSレジには、無料プランと有料プランがあります。
有料プランでは、ネットショップとの在庫連携やスタッフ管理など、より多くの機能を利用できます。
STORES レジの特徴
STORES レジでは、
- POSレジ
- キャッシュレス決済
- ネットショップ
- 予約
- 在庫管理
など、STORESの各サービスと連携できます。
STORES レジが向いているケース
例えば、
- 店舗とネットショップを両方運営する
- サロンなど予約サービスも利用する
- STORESのサービスをまとめて使いたい
- 小規模から始めて機能を増やしたい
場合に候補になります。
POSレジ選びで確認したい7つのポイント
POSレジは月額料金だけで決めない方が安全です。
1|月額料金
無料で使える範囲と、有料になる機能を確認します。
2|必要な端末
iPadなどをすでに持っているかによって初期費用は変わります。
3|キャッシュレス決済
POSレジと決済端末が連携できれば、金額の二重入力を減らせる場合があります。
4|在庫管理
小売店では特に重要です。
店舗とECの両方で商品を販売する場合は、在庫連携も確認しましょう。
5|売上分析
日別・商品別など、必要な分析ができるか確認します。
6|業種との相性
飲食店なら、
- テーブル管理
- オーダー
- キッチン連携
などが必要になる場合があります。
小売店なら、
- バーコード
- 在庫
- EC連携
が重要になるでしょう。
7|将来の拡張性
今は1店舗でも、
- 2店舗目
- EC販売
- 予約
- モバイルオーダー
などへ発展する可能性があります。
無料POSレジでも十分?
小規模店舗で、
- 会計
- 商品登録
- 売上確認
- 簡単な在庫管理
が中心なら、無料プランから始められるケースは多いでしょう。
Airレジは基本レジ機能を0円で提供し、Square POSレジも無料から利用できます。
STORES レジにも無料で利用できるプランがあります。
一方で、
- 複数店舗
- 高度な在庫管理
- オーダーシステム
- 予約管理
- ECとの在庫連携
などが必要になると、有料プランや追加サービスを検討することになります。
POSレジ導入時に見落としやすい費用
POSレジ本体が無料でも、
- iPad
- プリンター
- キャッシュドロア
- バーコードリーダー
- 決済端末
- Wi-Fi
- オーダーシステム
などの費用がかかる場合があります。
そのため、
月額料金だけではなく、店舗で実際に使える状態までの総額
で比較しましょう。
開業前にPOSレジを準備するタイミング
POSレジは、オープン当日に初めて使うのではなく、事前に準備することをおすすめします。
開業1〜2か月前
- サービスを決める
- 端末を注文する
開業2〜4週間前
- 商品登録
- 税率設定
- スタッフ登録
- 決済設定
開業1週間前
- テスト会計
- 返金操作
- レシート確認
- 締め作業練習
POSレジ比較でよくある質問
Q|POSレジは必ず有料ですか?
いいえ。
Airレジ、Square POSレジ、STORES レジには、月額0円から利用できる選択肢があります。
ただし、端末・周辺機器・決済手数料などは別途必要になる場合があります。
Q|iPadは必ず必要ですか?
サービスによって異なります。
AirレジはiPadを利用する構成が基本で、STORES レジはiPadやiPhoneに対応しています。
Squareは専用ハードウェアなど複数の構成があります。
Q|開業時は一番安いPOSレジを選べばいい?
価格だけでなく、
- 決済
- 在庫
- オーダー
- 予約
- EC連携
など、実際の店舗業務に必要な機能で比較した方がよいでしょう。
Q|キャッシュレス決済も同時に導入した方がいい?
店舗の客層や業種によりますが、POSレジとキャッシュレス決済を連携できると、会計作業を効率化できる場合があります。
今後、キャッシュレス決済サービスについても別記事で比較します。
POSレジ導入前チェックリスト
- □ 月額料金を確認した
- □ 初期費用を確認した
- □ 必要な端末を確認した
- □ レシートプリンターの必要性を確認した
- □ キャッシュドロアの必要性を確認した
- □ キャッシュレス決済との連携を確認した
- □ 在庫管理機能を確認した
- □ 売上分析機能を確認した
- □ 自分の業種に必要な機能を確認した
- □ 将来の店舗拡大やEC販売を考えた
- □ 開業前にテスト操作する期間を確保した
まとめ|POSレジは「店舗運営全体」で選ぼう
POSレジ選びでは、
月額料金
だけではなく、
初期費用
+
必要な周辺機器
+
キャッシュレス決済
+
在庫管理
+
業種別機能
+
将来の拡張性
まで確認することが重要です。
まずは、
自分の店舗で必要な機能を整理する
ことから始めましょう。
小規模な店舗なら、無料プランから試し、店舗運営に必要な機能が分かってから有料機能を追加する方法もあります。
開業準備全体については「店舗開業の流れを完全解説」、開業時期については「店舗開業までのスケジュール」、開業費用については「店舗開業に必要な費用はいくら?」もあわせてご覧ください。



