店舗を開業したいと思っても、
- 何か月前から準備すればいいのか
- 物件探しはいつ始めるのか
- 融資はいつ申し込むのか
- 許認可はいつ確認すればいいのか
- 集客はいつから始めるのか
など、スケジュール感が分かりにくいものです。
店舗開業では、資金・物件・許認可・内装・採用・集客などを並行して進める必要があります。
そのため、開業直前になって慌てないように、オープン日から逆算して準備することが重要です。
この記事では、名古屋で店舗開業を考えている方に向けて、開業6か月前からオープン当日までの流れをわかりやすく解説します。
開業準備全体の流れを先に確認したい方は、「店舗開業の流れを完全解説|準備からオープンまでの7ステップ」もあわせてご覧ください。
店舗開業は6か月前から準備すると進めやすい
業種や店舗規模によって必要な期間は異なりますが、小規模な店舗でも、余裕を持って進めるなら6か月程度前から準備を始めるとスムーズです。
大まかな流れは次のとおりです。
- 6か月前:コンセプト・事業計画
- 5か月前:資金計画・融資準備
- 4か月前:物件探し
- 3か月前:契約・許認可確認・内装設計
- 2か月前:内装工事・設備・仕入れ・採用
- 1か月前:集客・各種手続き・最終準備
- 1週間前:店舗確認・研修・告知
- オープン当日:営業開始
実際には、物件探しや融資に時間がかかる場合もあります。
そのため、予定より早めに動くことをおすすめします。
開業6か月前|コンセプトを固める
最初にやることは、物件探しではなく、どんなお店を開くのかを整理することです。
この段階では、次の項目を決めます。
- 業種
- 商品・サービス
- ターゲット
- 客単価
- 営業時間
- 営業エリア
- 店舗規模
- 競合との差別化
例えば、
「名古屋駅周辺で会社員向けのランチ店」
と
「中川区でファミリー向けのカフェ」
では、必要な物件条件や家賃、駐車場の考え方が大きく変わります。
ポイント
物件を探す前に、必要な店舗条件を決めておくことが大切です。
店舗条件が曖昧なまま物件を探すと、判断基準がなくなり、良さそうに見える物件へ流されやすくなります。
開業5か月前|事業計画と資金計画を作る
次に、売上と費用を数字に落とし込みます。
主に考えるのは、
- 開業資金
- 運転資金
- 売上見込み
- 客単価
- 1日の客数
- 原価
- 家賃
- 人件費
- 水道光熱費
- 借入返済
などです。
この段階で、
「いくらあれば開業できるか」
だけではなく、
「開業後に何か月経営を続けられるか」
まで考えることが重要です。
費用について詳しく知りたい方は、「店舗開業に必要な費用はいくら?初期費用と運転資金の内訳を解説」も参考にしてください。
開業5〜4か月前|資金調達を検討する
自己資金だけで不足する場合は、融資などを検討します。
融資では、
- 創業理由
- 経歴
- 事業内容
- 必要資金
- 売上計画
- 利益計画
- 返済計画
などを整理する必要があります。
融資審査には時間がかかることもあるため、物件契約直前になってから考えるのではなく、早めに準備する方が安全です。
開業4か月前|店舗物件を探す
コンセプトと資金計画が固まったら、物件探しを始めます。
確認したい項目は、
- 家賃
- 保証金
- 広さ
- 立地
- 駐車場
- 人通り
- 周辺環境
- 電気容量
- ガス
- 給排水
- 換気
- 看板
- 営業時間制限
などです。
注意
気に入ったからといって、すぐ契約しないことが重要です。
予定している営業内容に対して、設備や建物条件が合っているかを確認してから契約しましょう。
特に飲食店などは、保健所や消防関係の確認が必要になることがあります。
開業3か月前|物件契約と許認可の確認
物件候補が固まったら、契約前後で必要な許認可や届出を確認します。
業種によっては、
- 保健所
- 消防署
- 警察署
- 税務署
- 自治体
などへの確認が必要です。
この段階で重要なのは、
内装工事を始める前に、必要な設備条件を確認すること
です。
ポイント
「工事が終わってから許可条件に合っていないと分かる」
という事態を避けるため、図面段階で事前相談することを意識しましょう。
開業3〜2か月前|内装設計・工事を進める
物件が決まったら、内装工事に進みます。
主な内容は、
- 床
- 壁
- 天井
- 電気
- ガス
- 給排水
- 空調
- 換気
- 厨房
- トイレ
- 看板
などです。
内装工事は追加費用が発生することもあるため、見積もり内容を細かく確認しましょう。
また、工事完了日が遅れるとオープン日にも影響するので、スケジュールに余裕を持たせることが大切です。
開業2か月前|設備・仕入先・スタッフを決める
内装工事と並行して、営業に必要な設備や運営体制を整えます。
例えば、
- POSレジ
- キャッシュレス決済
- パソコン・タブレット
- 電話
- Wi-Fi
- 家具・什器
- 厨房設備
- 食器
- 仕入先
- 制服
- スタッフ採用
などです。
スタッフを雇う場合
採用だけでなく、
- 雇用条件
- シフト
- 研修
- 接客方法
- 業務マニュアル
まで準備します。
オープン直前に採用すると研修時間が取れないため、早めに動く方が安心です。
開業2〜1か月前|集客を始める
集客は、オープン当日から始めるのではありません。
オープン前からお店を知ってもらうことが重要です。
例えば、
- Googleビジネスプロフィール
- ホームページ
- LINE公式アカウント
- チラシ
- ショップカード
- 地域メディア
などを活用します。
投稿内容としては、
- 店舗工事
- 商品開発
- メニュー
- スタッフ
- オープン日
- 店舗へのアクセス
などを発信できます。
ポイント
「お店が完成してから発信する」のではなく、「お店ができるまでの過程」を発信するのも有効です。
オープン前から店名を知ってもらうことで、開業初日の集客につながりやすくなります。
開業1か月前|許認可・届出・営業準備を完了させる
開業直前には、必要な申請・届出を確実に終わらせます。
同時に、
- 商品価格
- メニュー
- 営業時間
- レジ設定
- 決済端末
- 在庫
- 電話
- Wi-Fi
- 店舗表示
- SNS
- Googleマップ
なども確認します。
また、
- 現金管理
- 釣銭
- 領収書
- スタッフ連絡先
- 緊急時の対応方法
など、細かい運営準備も必要です。
開業1週間前|リハーサルをする
オープン前には、本番を想定したリハーサルを行いましょう。
確認したいのは、
- 開店作業
- 接客
- 注文
- 会計
- 商品提供
- 在庫管理
- 閉店作業
などです。
スタッフがいる場合は、実際の流れを一度通しておくと安心です。
注意
設備トラブルや不足品は、実際に動かして初めて分かることがあります。
前日ではなく、数日前に確認することをおすすめします。
オープン前日|最終チェック
前日は、大きな変更をする日ではなく最終確認の日です。
例えば、
- 店舗清掃
- 商品・材料
- レジ
- 釣銭
- 決済端末
- スタッフシフト
- 看板
- 営業時間表示
- SNS告知
- Googleの店舗情報
などを確認します。
不足があれば対応し、翌日に備えます。
オープン当日|完璧を求めすぎない
いよいよ営業開始です。
オープン初日は、予想外のことが起こる可能性があります。
例えば、
- 注文が集中する
- レジに時間がかかる
- 商品が足りない
- スタッフの動線が悪い
- お客様から質問が出る
などです。
重要なのは、その日の問題点を記録して、翌日以降に改善していくことです。
オープンはゴールではなく、店舗経営のスタートです。
店舗開業スケジュール早見表
| 時期 | 主な準備 |
|---|---|
| 6か月前 | コンセプト・事業計画 |
| 5か月前 | 資金計画・融資準備 |
| 4か月前 | 物件探し |
| 3か月前 | 契約・許認可確認・内装設計 |
| 2か月前 | 工事・設備・仕入れ・採用 |
| 1か月前 | 集客・届出・営業準備 |
| 1週間前 | リハーサル・最終確認 |
| 前日 | 清掃・在庫・設備確認 |
| 当日 | オープン |
スケジュールが遅れやすい5つのポイント
1|物件がなかなか決まらない
希望条件を厳しくしすぎると、物件探しに時間がかかることがあります。
「絶対に必要な条件」と「できれば欲しい条件」を分けておくと判断しやすくなります。
2|融資に時間がかかる
申込みから融資実行まで一定期間が必要です。
資金計画は早めに作りましょう。
3|内装工事が遅れる
資材、追加工事、設備納期などの影響で、予定より工事が長引くことがあります。
4|許認可確認を後回しにする
工事後に修正が必要になると、オープン日にも影響します。
5|集客準備を後回しにする
オープン直前に初めてSNSを始めても、十分に認知されないことがあります。
開業スケジュールチェックリスト
- □ オープン予定日を決めた
- □ コンセプトを決めた
- □ 事業計画を作成した
- □ 開業費用を計算した
- □ 運転資金を確認した
- □ 融資の必要性を確認した
- □ 物件条件を決めた
- □ 店舗物件を探した
- □ 必要な許認可を確認した
- □ 内装工事のスケジュールを確認した
- □ 必要な設備を決めた
- □ 仕入先を決めた
- □ スタッフ採用を進めた
- □ 集客準備を始めた
- □ オープン前リハーサルの日程を決めた
より詳しく開業準備全体を確認したい方は、当サイトの「開業チェックリスト」もご活用ください。
まとめ|オープン日から逆算して準備しよう
店舗開業では、
オープン日を決める
↓
必要な準備を洗い出す
↓
期限を決める
↓
順番に進める
という考え方が大切です。
特に、
資金・物件・許認可・内装
は時間がかかりやすいため、早めに取り組みましょう。
余裕のあるスケジュールを作ることで、焦って物件を契約したり、重要な手続きを忘れたりするリスクを減らせます。
開業準備全体については「店舗開業の流れを完全解説|準備からオープンまでの7ステップ」、費用については「店舗開業に必要な費用はいくら?初期費用と運転資金の内訳を解説」もあわせてご覧ください。



